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2005年10月 アーカイブ

2005年10月 2日

『吉原御免状』

吉原御免状 改版 新潮文庫 隆慶一郎著

劇団☆新感線の舞台を観るために再読。

時は徳川の世。火事で焼け落ちた吉原を再建し、新吉原として再出発する日、
宮本武蔵に育てられた松永誠一郎という青年が吉原へやってきた。
吉原は、将軍のお墨付きを得て作り上げたくぐつ一族の謂わば城。
そのお墨付きを奪おうと裏柳生との確執が続き、誠一郎もその嵐に巻き込まれていく。
ただ、誠一郎はその出生に秘密があり、それが明かされたとき新たな人生が始まった・・・。

時代小説って苦手なのだけど、この著者のは読みやすい。
物語がわかりやすいように時々脇道に逸れて注釈がはいる。
吉原の仕組み、花魁の心意気、柳生一族、くぐつ一族の歴史、徳川家康替え玉説等々。
うーん、お勉強になります。

メインは、吉原を守ろうとする吉原者と柳生一族との戦い。
将軍のお墨付き「神君御免状」のもつ本当の意味は?

花魁・高尾、勝山と誠一郎との恋模様も見もの。
25歳まで山にこもっていた誠一郎は、良くも悪くも「いいひと」。
出会う人のため一生懸命になるが故に、逆に哀しい結果を生んでしまう。
  ”優しいてえのは悪なんだよ”

誠一郎を愛してしまったが故に、悲惨な最期を迎えてしまった勝山。
  ”主さんに惚れんした・・・”
たった三度の出会いでも、心に残る、想いが残るということもある。
恋に落ちる時ってそんなものですよね。。。

時代ものとしても恋愛ものとしても楽しめる見事な一冊。
続編『かくれさと苦行界』も気になるところ。

☆舞台版キャスト☆コメントは観劇後のものです。
 松永誠一郎・・堤真一(鍛えられた躰、殺陣は見事。でも26歳には見えん。)
 柳生義仙・・・古田新太(悪役がはまってます。)
 幻斎・・・・・藤村俊二(台詞が危うい。別の意味で気になる)
 勝山太夫・・・松雪泰子(体張ってます。巧い、綺麗、見事)
 高尾太夫・・・京野ことみ(がんばってるけど、貫禄不足)

オススメ度:★★★★☆

2005年10月 4日

新潮ケータイ文庫「こわい」


『おまけのこ』 畠中恵著
に収録された一編を新潮ケータイ文庫にて購読。

しゃばけシリーズの第4弾。
病弱な薬問屋の若旦那が、彼を取りまく妖(あやかし)たちと共に事件を解決する人情推理帖。
前3作も読まず、途中1編だけを読んだ形ですが、設定に戸惑うこともなくとても楽しめました。
なぜ妖(あやかし)と共に暮らしているかは、ちとわからないけれど別ににわからなくても困りません。

「こわい」の語源ともなった「狐者異」というあやかしが、飲めば一流の職人になれるという天狗の秘薬を持ってやってくる。
菓子職人の友人、栄吉と仲違いをした若旦那はその薬を欲しがるが・・・。

若旦那思いのあやかしたち、友達思いの若旦那、それぞれが相手を思いやる様子が暖かくてホッとします。

せっかくなので「しゃばけ」から読んでみようっと。(文庫を買うかTimebookTownで買うかナヤム)

2005年10月 6日

『出口のない海』


『出口のない海』 横山秀夫著

TimebookTownにて420円也。

>あらすじより
甲子園の優勝投手・並木浩二は大学入学後、肘を故障。もう野球はできないという周囲の諦めの目をよそに、新しい変化球の完成に復活をかけていた。だが、日米開戦を機に、並木をはじめとするナインたちは次々と戦争にかり出され、並木の夢は時代の波に飲み込まれていく・・・。

くー、泣きました。
これまでの横山氏の作品には無かった戦争もの。

成功と挫折を味わった二人の男、並木と北は、海の特攻兵器である人間魚雷「回天」への乗り込みを志願する。
特攻隊って志願した人、確実に死へ向かう人の集まり。
一方は進んで勇ましく死ぬことで、田舎を、世間を見返そうとし、
一方は死を恐れながらも、自分が死ぬことで哀しい兵器の存在を知らしめようとする。
並木という男は優等生で、非の打ち所もない人間なのだけれど、
死の兵器に乗ると決めてからは人間くさいところも出てきて、格好良さが倍増です。美奈子との恋模様も切なすぎ。

読み進むにつれて、並木の葛藤がグサグサ心に突き刺さります。
登場人物たちは10代、20代の若者なのに、その大人びた描写から想像するのは25歳くらいの青年像。
その時代の若者は少し早く大人になってしまったのかもしれない。
そんなに早く大人になるなよ~(泣)!!

福井晴敏のようなマニアックな描写、痛い描写はありません。
ちょっと物足りなさを感じる人もいるかも知れません。
野球、ボレロ、魔球、友情、見るべきところはたくさんあります。
喫茶店ボレロの存在が戦中戦後の野球部ナインの憩いの場。
ラストの数ページがその総集編?です。

並木は最期まで「魔球を投げる」という夢を追い、ついにはその夢を果たす。
どんな魔球なのかということよりも、あきらめなければ夢は叶うのだ、
ということがもう一つのメッセージかな?

---
読んでる最中、「市川海老蔵で映画化!」のニュースが。
うわー、並木の姿が海老蔵に変換されちゃったよ~。
困った困った。

オススメ度:★★★★☆

2005年10月 9日

今読んでる本&締め切り本

待機してる文庫本を横目に重い本を持ち歩く毎日。。。

新潮ケータイ文庫・・・朝の通勤時にメールで。
  『東電OL殺人事件』佐野眞一
    →すごい枝葉の戦いです。
  内藤みか「彼に会った夜、彼が去った朝」
  谷村志穂「雪になる」
  三浦しをん「夜にあふれるもの」
   →恋愛モノ、3編。
文庫本・・・帰りの電車、お昼休みに。
  お休み。
単行本・・・家でゴロゴロと。
  情報処理技術者試験の問題集。ゴロゴロしてル場合じゃない。
  『夏の名残の薔薇』恩田陸
    →長い間積まれてましたが、読み始めました。
TimebookTown・・・寝る前にPCで。
締め切り10/18
  『幸福な食卓』瀬尾まいこ
  『グランド・フィナーレ』阿部和重
締め切り10/20
  『猛スピードで母は』長嶋有

ショッキング。

久しぶりに見た【YEBISU】プレミアムストーリーズ
柴田よしきの顔写真を見て驚いた。

女性だったのね・・・・。

ショーック。
長嶋有が男性、と知った時を上回る衝撃度。
『ふたたびの虹』を読んだとき、男性が書いたモノだと思い込んでたから。

よく本屋で「女性作家」「男性作家」という分類で並べてるとこが
あるけれど、そこでは女性作家の棚に並べられてるのだろうか???
ちょっと気になる。

『YOUNG YOU』休刊

今月号で雑誌『YOUNG YOU』が休刊だそうです。

槇村さとる「BELIEVE」、羽海野チカ「ハチミツとクローバー」は『YOU』、『コーラス』に移ります。

チェックする雑誌が減るのはうれしいけれど、連載が隔月になったり単行本化が遅れるのが心配。
『コーラス』はただでさえ作品が詰め込まれてますので、佐野未央子「君のいない楽園」がまた押し出されてしまいそう・・・。

http://youngyou.shueisha.co.jp/01magazin/new04/index.html

2005年10月11日

文庫化して欲しい本。

ざれこさん主催(非公認)読者大賞blogの文庫化して欲しい本にエントリ&投票します。

すでにエントリは締め切られたのですが、延長して下さってるようなので一冊追加を。

虹の家のアリス 加納朋子著

本格ミステリマスターズシリーズはなかなか文庫化されませんね。
『螺旋階段のアリス』を文庫で持ってるのでこちらも文庫で読みたい!

もう一冊は、高村薫『レディ・ジョーカー』に一票。

[文庫化本]投票よろしくおねがいします。

2005年10月14日

図書館に思いをはせる

職場の先輩が「ダヴィンチ・コード」を購入。
貸してくださるそうでとてもウレシイ。

以前から、読みたいけど買ってしまってよいものか悩んでて
図書館で予約しようか、といっていたものです。

んで、現状を調査。(WEBで検索ができるようになり便利なことこの上ない)
K市の予約待ちはなんと1111件!!!複本が56冊としても
いったいいつ手元にくるのかさっぱりつかめない。

学生時代は棲み家とし、職場にしようとまで思っていた図書館ですが
今はほとんど利用してません。
この間久しぶりに行ったら、読みたい本ばかりでクラクラしました。
でも、結局一冊も借りなかった・・・。
借りるのは良い良い、なんですが返しに行くのがなんともツライ。
2週間じゃ読み終わらないよ。延滞するのも心苦しいよ、なんです。

もうちょっと時間に余裕が出来たら借りたい本リスト持って出かけようと思います。

『きょうの猫村さん』1巻

きょうの猫村さん 1 ほし よりこ著

結局買ってしまいました(^^;)

発行2ヶ月ですでに第7刷。売れてますな~。

脱力系漫画。
情にもろく、家事は完璧、スーパー家政婦・猫村ねこ。
猫村の歴史がお馬鹿すぎて笑えます。
作中ドラマ”泣き虫刑事”、”仲居探偵シリーズ”もお馬鹿だ~。
そして、エプロンの紐がタテ結び。ぐふふ。

鉛筆書きの落書きっぽい絵なのに、バランスがよい。
ポットを握る手とか、椅子に座ったりとか人物の体の線がしっかりしてる。
きっとちゃんとした絵もうまい人だと思う。

全体的に、高野文子っぽいかも。どちらも好きです。
2巻が楽しみだ。

ケーブルインターネットサービス@NetHome猫村さんのHP
asahi.com: きょうの猫村さん [著]ほしよりこ - コミック教養講座 - BOOK

2005年10月16日

『幸福な食卓』


『幸福な食卓』 瀬尾まいこ著

TimebookTownにて420円也。

第26回吉川英治文学新人賞受賞作。
ある家族にまつわる連作集。

毎朝必ず一緒に食事をする仲のよい家族は、父の自殺未遂によって壊れてしまった。
自殺現場を目の当たりにし、救急車を呼んだ佐和子は、梅雨の時期になると体調を崩す。ツライ事実を思い出すからだ。
彼女を命の恩人とし、彼女を治したいという思いから、父は薬学部に入学するため猛勉強をし、兄の直ちゃんは進学せず、無農薬野菜の栽培に精をだす。

『幸福な食卓』
  「だけど、私にとって必要なのは新しい画期的なでも、無農薬野菜でもないよ」
  「じゃぁ、何?」

  ・・・わかんないの?お父さん。
  父も母も兄も一生懸命で優しすぎて、弱すぎた。
  家族は、強すぎても弱すぎてもどこかに無理が生じる。
  ”いつもいつもみんなが食卓にそろう必要はない。”
  揃ってなくても家族は家族なんだから。

『バイブル』
  塾に通い始めた佐和子に、いきなり勝負を挑んできた少年・大浦君。
  思考回路が単純明快な彼と次第に仲良くなっていく。
  直ちゃんは新しい彼女・小林ヨシコと付き合いはじめたらしい。
  天才で悩みなど無いと思っていた彼の机の引き出しで見つけたあるものとは・・・。
  
  ”真剣ささえ捨てることができたら、困難は軽減できる”

  直ちゃんの”バイブル”。
  間違っていても、今の彼はこれで生きている。

『救世主』
  無事高校に入学できた佐和子は学級委員になってしまった。
  元来リーダー向きじゃない佐和子はうまくクラスをまとめられない。
  投げ出しかけた彼女を救ったのは、ボーイフレンド大浦君のアドバイス。
  一方直ちゃんは、恋人ヨシコとの関係が進展せず悩む。パターン化した
  付き合い方をやめてみるが・・・。

  ただのお坊ちゃんかと思ってた大浦君が意外にキーマン。
  佐和子にとっての救世主は大浦君、直ちゃんにとっての救世主は佐和子。
  
『プレゼントの効用』
  楽しいクリスマスになるはずが・・・。
  大ショックです。泣きました。
  優しすぎる家族には癒せない傷もある。
  今回ばかりは直ちゃんの恋人・ヨシコさんの力が必要でした。

  大浦君の家族が、バイトを始めたきっかけである佐和子を
  責めないのが救いです。その優しさがまた彼女の傷を癒やすのだ、きっと。
  
各作品ごとに家族の視点にしないで、全て佐和子目線で描かれているのがいい。
中学生から高校生へ、いくつもの傷を癒やしながら彼女は成長していく。

ヨシコのシュークリーム、直ちゃんのオムライス。
どんなに辛くても、人は食べる。食べることで癒やされることもある。
それが本当の”幸福の食卓”。

この作品が賞をとったのも納得。

オススメ度:★★★★★

2005年10月17日

パラ・キス、アニメ化!

矢沢あい原作の『パラダイス・キス』がアニメ化されました。
「ハチミツとクローバー」が終わったのでその枠に。

初回、ビデオに録ってたのをようやく見ました。
なかなか良くできてるのでは?と初めの10分ほど見て思いました。

けど、途中変にキャラをデフォルメ(うまくいえないけど、2等身にしたりとか。あーもう)させてるのがうざいです。
なんか、描くのめんどくさくなって単純化しました~、みたいな。
綺麗な絵の時とのギャップがありすぎ。

細かいディティールに凝りすぎて、背景とか小道具とかが書き込まれ過ぎてる感じもします。
たとえば駅のフォームに山手線の看板が書き込まれてたり。
意外に気になるのですよ、そういうの。日本語って描かれてると意味を考えてしまうのです。”あ、○○駅だ”とか重要じゃないな、このストーリーに。

服飾デザイナーを目指す4人と優等生もどき紫が出会うとこから物語は始まります。
ファッションショーのモデルにと、最初は嫌がっていた紫も彼らの真剣な姿を見る内に・・・。

原作と設定はほぼ同じ。そこは安心できるかも。
ただ、イザベラの声は女性じゃない方が良かったな。

とりあえず毎週見ることにします。

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 公式サイト:http://parakiss.tv/_pkiss/
 公式ブログ:http://blog.excite.co.jp/parakisstv
 掲載誌Zipperの関連サイト:パラキス通信
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◆原作の方は、全5巻。完結してます。

Paradise kiss(FEELコミックス)全5巻

 Zipperは例によって立ち読みしてました(^^;)
 「バラードまでそばにて」から矢沢あい作品を愛読。
 「NANA」も好きだけど、初期の作品もいいですよvvvv

2005年10月20日

ちょっとズルをする。

今日期限がきれるTimebookTownの本が1冊ある。まだ半分しか読んでない。
じつは、18日にきれたのもある(こっちはあとちょっと)んだけと、開いたままであれば期限切れでも大丈夫なことが判明。
んなわけで、開きっ放し、PC立ち上げっぱなしの毎日です。

しかも今日は、会社のPCも総動員。

ごめんなさいごめんなさい。
お昼休みに読むので許してクダサイ。

こんなこと書くと怒られちゃうかしら~σ(^◇^;)。。。。

『グランド・フィナーレ』

グランド・フィナーレ 阿部和重著

TimebookTownにて420円也。

芥川賞受賞作。
2ヶ所で並行して読んでたので、表題作が一番最後になってしまいました。
他の3編があまりに雰囲気が違っていたため、この読み方で良かったかも。

全体的にわかりにくい文体。ちょっと語り口が回りくどいというか。
人名をアルファベットで書くやり方(IとかYとかSとか)も苦手。
たぶん、名前を付けるまでもない、または、名前を明かすときが重要、であるかのどちらかなんでしょうが。

「グランド・フィナーレ」
 少女ポルノ愛好家であることがばれ、仕事も家庭も最愛の娘に会う権利も失った37歳の“わたし”。生まれた町に帰り陰鬱な日々を送っていた彼は、2人の訳あ りな美少女と出会い、哀しい境遇の彼女たちを救う決意をする。

救いようのないお話かと思いきや、後半になるに従って”わたし”が再生していく様子が清々しく感じられるように。
やっぱり転機は、女友達Iからの”友達が子どもの頃イタズラされて、それを苦 に自殺した”という告白だろう。
自分の非は棚に上げて、子どもに会えない自分を哀れみ、会わせてくれない元妻、友人を恨んでいた”わたし”も目が覚めた。

演劇の指導を直訴しにやって来た二人に魔が差すこともなく、純粋に”力になりたい”と思う。
ラストはまさに「グランド・フィナーレ」。 いいタイトルだと思う。

「馬小屋の乙女」
山形新幹線に乗り、日帰りで、ある骨董品を買いにやってきたトーマス井口。
目当てのモノを手に入れ、早く帰りたいのだが・・・。

まず。タイトルにあってないんだ、内容が。
同県出身としては、あまりに細かい地域描写がこっぱずかしかった。
欲しがってるモノもこっぱずかしくて書く気になれません。
結局何を言いたいのかわからないままです。

「新宿ヨドバシカメラ」
自分のオナカを山手線になぞらえ、●●を都庁に見立てて、雑然としながら、寂しい新宿の町をかたる。

うわー、趣味悪ー。お昼休みに読んでてテンション下がってしまいました。
企画ものだそうですが、どうなの?どうなのよ、これ。

※初出 「コヨーテ no.1 創刊号」
 新宿ヨドバシカメラをテーマにし、横山大道氏の写真とコラボレートする
 という企画によって書かれたものです。

「20世紀」
山形の「神町(じんまち)」の名前の由来を調べに来た男は、自分が思い描いていた説が全く見当違いだったことを知る。しかし、Sさんという女性に出会ったことで、旅は意外な方向へ進む。

男の姿が想像できず、なかなか集中できない。
そもそも、神町の由来というのに興味がなかった・・・。
後半、Sさんの幼少時代ビデオの話はなかなか面白かった。ホームビデオがつまらないのは「記憶を共有していないから」というのは納得です。
Sさんが男のどこが好きかというとこで、”女性的なとこ”って答えるんだけど、「はて?」です。ごめんなさい、理解能力がなくて。
出会いは訛ってたSさんが、他は全く訛り無しってどうなんだ?

初出をみたら、SONYのホームページにCD-R発売に合わせて掲載されたものだそう。どうりで、ちょっと軽めのお話。

※初出 SonyStyle
 この作品は、五つのデザインのSony製CD-R商品発売に合わせて
 ホームページ上で発表された作品であり、五つのデザインのテーマは、
 各章の題名として示されています。

 →題名は”Future”、”Traditional”、”Form”、”Arrangement”、”Feminine”。
 →サイト見つけました。格好いいけど、読みにくいです(^^;)
 http://www.jp.sonystyle.com/Rec/lounge_lsl.html

オススメ度:★★☆☆☆

2005年10月21日

今読んでる本&締め切り本

試験終了。読むよ読むよ!!

新潮ケータイ文庫・・・朝の通勤時にメールで。
  『東電OL殺人事件』佐野眞一
    →なんかまた初めに戻った感じ。
  『彼に会った夜、彼が去った朝』内藤みか
    →あ~、前のと似てる。こんどはホストじゃなくレンタルボーイ。
  『雪になる』谷村志穂
    →なんか古い。
  『夜にあふれるもの』三浦しをん
    →意外なテーマ。どうなるこれから?

文庫本・・・帰りの電車、お昼休みに。
  『魔球』東野圭吾
    →高校球児殺人事件。面白い。
  『誰か』宮部みゆき
    →新書サイズで出たので即購入。
単行本・・・家でゴロゴロと。
  『夏の名残の薔薇』恩田陸
    →第一変奏終了。
TimebookTown・・・寝る前にPCで。
締め切り10/26
  『この人の閾(いき)』保坂和志
    →あ、これも芥川賞だ。
締め切り11/4
  『最悪』奥田英朗
    →代表作らしい。犯罪小説だって。

『魔球』

『魔球』 東野圭吾著

東野圭吾のものは、当たり外れがあったのだけど、これは当たり大当たり。
単行本の初版が昭和63年と知って驚いた。買った文庫も31刷だ。
若そうに思ってたけどかなりベテランさんなのね。
そういえば、『卒業』は中学生くらいに読んだ気がする・・・。

最近映画化が多い東野作品ですが、初期の頃から順々に読んでいくことをお勧めします。

それはさておき。

高校野球選抜大会に出場した野球部員が殺された。
逸材と言われていた名投手の須田と女房役の北岡の二人だ。
同時期、ある電機会社に爆弾が仕掛けられる事件があり、続けて同社長の誘拐事件も起きる。
一見無関係と思われた3つの事件がある一点で繋がった・・・。

須田は野球は生きる手段と心に決め、プロになるために少しも迷うことなく野球漬けの毎日を送る。
北岡が殺された後も、彼の生活は何も変わることがない。
ただ生きるために。その姿は、時に異常にも思えるほど。
それには彼の生い立ちが大きく関わってるのだ。
彼はなんのために生まれてきたのだろう。
弟のため、母親のため、たった18歳で人生の何もかも、野球までもを捧げて。

大人の視点(森川監督、手塚先生、高間刑事)、子どもの視点(須田兄弟、北岡、田島)がそれぞれに際だってます。事情聴取とかの全てを書かないことで、ただのサスペンス劇場からは一線を画してます。ちょっと読者にいろいろと考えさせる間を与えてるような感じ。
野球モノとしても謎解きモノとしても感動モノとしても楽しめる秀作です。

真実が明らかになりかけた部分、電車の中で読んでいたのですが、泣けてきて困ってしまいました。ただのミステリと侮ると大変なことになります。

彼が最後に投げたのは魔球だったのかな。投げられたのかな・・・。

舞台が東京オリンピックの時代。意図して古くしたのかな。
家に電話がなかったり、王と長嶋が活躍していたり、ちょこちょこっと出てくるエピソードに時代を感じる。

あ、もしかしてその時代には無い種類の変化球なのか???
今の時代だと魔球でもなんでもないのかもしれない?

オススメ度:★★★★★

2005年10月22日

LIBRIe30日間体験キャンペーン


LIBRIe30日間体験キャンペーン

1,000円の体験使用料で、LIBRIeを30日間貸し出し&5冊までダウンロード可。
体験終了後は、アンケートに答えることでソニースタイルクーポン(リブリエご購入専用)10,000円分がもらえる。
※SonyStyleとTimebookTownに会員登録が必要です。

・・・早速申し込みました。
5冊ダウンロードも魅力的ですが、積ん読状態の本を消化するのにぜひ使いたい。
抽選になってしまうかも、なので当たるといいなぁ。
いろいろクーポン券使えば、格安で買えちゃうかもしれない。
どうしようどうしよう。

作ってしまうのがもったいない。

紙でつくるムーミン谷の仲間たち 坂 啓典ペーパークラフトデザイン

ムーミン谷の仲間をペーパークラフトで作ろう!

ムーミンの家、ムーミン、ミィ、スナフキンが作れます。
切取線で切って、後は組み立てるだけ。
何ともいえずカワイイ。
切ってしまうのがもったいないです~。

子どもの頃から、折り紙とかペーパークラフトが大好きで最近また気になるようになりました。
いろんな本出てるモンですね、びっくりです。
EPSONのサイトでダウンロード出来る「ハウルと動く城」のペーパークラフトも、いつ作ろうかと思案中。

2005年10月26日

新潮ケータイ文庫「夜にあふれるもの」

「夜にあふれるもの」三浦しをん

25日で完結。
とてつもなく消化不良。
もっと宗教絡めていったり、恋愛モノでドロドロいくかと思ったけど、
あっけない終わり。いや、終わってもいないな。
良くいえば、余韻をもたせた?
もしかしたら、これは長編の序章?

短編だから仕方ないのか、主役の真理子やエルザに同調できずじまい。
脇役・有坂の方が気になったりする。

初出:小説新潮2005年3月号【女性作家恋愛小説競演】

新潮ケータイ文庫「雪になる」

「雪になる」谷村志穂

こちらも25日完結。
いろんなしがらみから逃れてたどり着いた北の町。
ひっそりと暮らす女の家へやってくる郵便配達員とのひそかな逢瀬。

この人の文章はちょっと古くさい。たまたまそういうのばかり読んでるだけ?
なんかくたびれたおばさんと禿げたオヤジが頭に浮かんできて
朝から気分がどんより。
短編としてはまとまってるのだけど、イマイチ。

ニュースで、寝たきりのおばあちゃんの足指を咬みちぎった猫の話が
あったのですが、この小説にも同じような記述がある。
変なところにリアリティが。。。

初出:小説新潮2005年3月号【女性作家恋愛小説競演】

2005年10月28日

待ってました!10/28配本

Timebook Townの今週の配本。

「ハサミ男」殊能将之著
来ました来ました!「ハサミ男」!367円也。
文庫本を買うかどうか迷っていたので、この配本はウレシイ!
豊川悦司で映画化もされたのでそちらも観たい。

「実録鬼嫁日記―仕打ちに耐える夫の悲鳴」カズマ著
話題?の鬼嫁日記も出ました。472円也。
配本早いなぁ~。
こちらは読まないと思うけど(^^;)

今月分の文芸Clubダウンロード分は使い切ってしまったので、来月まで待つあとちょっと待つ。

初★書店くじ


2005年度 読書週間「書店くじ」

かれこれ○年活字欠乏症を患い、書店に入り浸りの毎日だったのに
もらったの初めてです書店くじ。

商店街の一角にある近所の本屋さん。
金曜日は商店街のポイントシール配布日(すみません、こーゆーの集めるの大好き)なので
寄ることが多いのですが、本日はシールと一緒に書店くじ2枚ゲット。

#新潮文庫の発売日だったのです。しをんさんのエッセイと佐藤雅彦の本購入。

景品が豪華ですよ、コレ。
当たるかわかんないけど、楽しみは多い方がイイ。

2005年10月29日

『この人の閾(いき)』

この人の閾 新潮文庫 保坂和志著

TimebookTownにて367円也。

表題作が芥川賞受賞作。

なんと一文の長いことよ。「。」にたどり着くまでに最初の方を忘れてしまい
一文を2,3回読むということを繰り返すほど。
もしかして、このわかりにくさが”芥川賞”なのか!?(そんなはずない)

「この人の閾」
 ぽっかり空いた時間をつぶすために、近くに住む大学時代の先輩に連絡をいれた。
 すっかり”おばさん”になった彼女だが、言動は昔のままだ。
 なぜか、一緒に草むしりをしながら、昔話に興じる二人。
 10年ぶりにあう仲間に草むしりをさせてしまうのが彼女。
 専業主婦である自分を卑下するでも自慢するでもなく、役割を果たすべく毎日を過ごす。

 閾(いき)という言葉の意味を調べてみた。そうか、境界線か。
 日常と非日常の境、自分と他人の境目。広すぎず狭すぎず。

 惜しむらくは最後の大阪出張のくだり。
 まとめのはずなんだけど、妙に浮いた感じ。閾から出ちゃった?

「東京画」
 ”こんなものだろう”と決めた環七近くのマンションに暮らす”ぼく”。

「夏の終わりの林の中」
 目黒の自然植物園を女友達と散策する”ぼく”

「夢のあと」
 友人の生まれ育った鎌倉の町をぶらぶらと歩く”ぼく”。

3篇とも小説というよりはエッセイ?
登場人物(名前だけの人も)がたくさんいる割に、誰にも焦点が合わずロードムービーのような雰囲気。
起承転結がなくただ道を前に前に進むだけ。

最後の「夢のあと」は、なんとなく「転・結」はあったけど・・・。
このだらだら感は、正直退屈で惰性的にページをめくっただけ。
「これで終わりだったらヤダナ」と思いながら先へ進むのって気分悪い。

理解能力が低い?感性が乏しい?・・・おかしいのは私か?
ごめん、降参。

オススメ度:★☆☆☆☆

プレミアムストーリーズ★冬のお話

YEBISU BAR / プレミアムストーリーズ

冬のお話が始まってます。大物二人ですぞ。

YEBISU BAR 『おかえりなさい』 角田光代
Yahoo!Books 『キープ』 乃南アサ

朗読モードでチャレンジするも、撃沈。
いつの間にか寝てました。
やはり自力で読もう。

2005年10月30日

『猛スピードで母は』


『猛スピードで母は』 長嶋有著

TimebookTownにて315円也。

ズルして読んでたのですが、うっかり閉じてしまい結局再ダウンロード。
やっぱり悪いことはできません。

「サイドカーに犬」文学界新人賞受賞作
 喧嘩ばかりしていた両親。
 夏休みのある日母は家を出て行き、洋子さんが家にやってきた。
 母のルール、秩序で成り立っていた家の中は、決まりを破ることで父も弟も私も解放された。

 いなくなった母を想うより、いつもと変わった毎日をこなすのにいっぱい
 いっぱいの薫に比べて、マイペースな弟。
 だらりとした洋子さんと過ごすひと夏。

 子どもの夏休みって、昼の子どもだけのものが当然なんだけど、
 そこにオトナが関わってくると途端に別の秘密の味が混ざる。
 夜更かししたり、おやつをドか食いしたりね。
 オトナになってから思い出すのもそんな非日常の出来事ばかり。
 薫も愛おしいけど、洋子さんもなんか切ないな。

「猛スピードで母は」芥川賞受賞作
 万事において自己中心的な母とちょっと気弱な僕。
 再婚相手を紹介されるたびに一喜一憂するけれど、
 今回は本当に結婚するのだろうか・・。
 見かけるとラッキー、とされるビートルを10台連続で見たとき
 母の心も決まった。そして猛スピードで母は・・・。

 タイトルの意味が、なんとなくわかりました。
 気弱な僕が、須藤君の気持ちを知ってちょっと成長したのと同じように
 母も猛スピードでビートル10台を追い越すことで、いろんなことに踏ん切りをつけたのだ。

ああ、やっぱり長嶋氏が男性だとは思えない。女性っぽい文章書くなぁ。
親である前に男と女な親を持った子の成長日記でもあるけれど
オトナも日々成長してるのだよ、と気づかされる一冊。

オススメ度:★★★★☆

2005年10月31日

『誰か』

誰か 宮部みゆき著

ノベルスが発売されたので即買い。

義父である今多コンツェルン会長の私設運転手梶田が轢き逃げされた。
ただ、その相手は自転車でしかも子どもではないかという。
梶田の娘、聡美と梨子は、犯人捜しの手がかりにしようと父親の回顧記を
出版したいという。娘婿の杉村三郎はその依頼を引き受けるが、姉の聡美は
出版に乗り気ではないようだ。しかも何かに怯えているような様子だ。
事件の犯人を追うことで、否応なく明らかになる真実・・・。

「火車」を思わせるストーリー展開。
犯人捜しを仰せつかった杉村の、順調に見えた調査の先に浮かび上がった
真実に対するとまどいと葛藤。
娘婿としての立場、編集者としての立場、父親として、夫としての立場。
彼の真面目で誠実な態度は、単純な犯人捜しのはずが、二人の女性のどちらも追いつめてしまう。

聡美と梨子の気持ちも痛いほどわかるけれど、杉村さんの心中を思うと
苛立ちを抑えることができない。
後半はもう苛立ちっぱなし怒りっぱなし泣きっぱなし。
「火車」のような、時代に対する、社会に対する怒りではなく、
人に対する滅茶苦茶殴りつけたい怒り。
杉村さんの母曰く”口の毒”。言葉は時に何よりもヒドイダメージを与える。

言われっぱなしの杉村さん。
どうしてそこまでして”お父さん”の代わりしないといけないの?
35歳の彼が50歳にも60歳にも思えて切ない。

謎解きの面白さははっきりいって、ない。
そういう意味では「火車」とは全く趣が違っていた。
父親の事件は解決しても、姉妹の関係はこじれたままなのではないか。

”黙っていればわからない”
”知らないふりをしてればよかった”
”知りたくなかった”
手前勝手な感情。

もう一回読みたいかと言われたら”No”。しばらく心を休ませよう。

オススメ度:★★★☆☆

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