『吉原御免状』
吉原御免状 改版 新潮文庫 隆慶一郎著
劇団☆新感線の舞台を観るために再読。
時は徳川の世。火事で焼け落ちた吉原を再建し、新吉原として再出発する日、
宮本武蔵に育てられた松永誠一郎という青年が吉原へやってきた。
吉原は、将軍のお墨付きを得て作り上げたくぐつ一族の謂わば城。
そのお墨付きを奪おうと裏柳生との確執が続き、誠一郎もその嵐に巻き込まれていく。
ただ、誠一郎はその出生に秘密があり、それが明かされたとき新たな人生が始まった・・・。
時代小説って苦手なのだけど、この著者のは読みやすい。
物語がわかりやすいように時々脇道に逸れて注釈がはいる。
吉原の仕組み、花魁の心意気、柳生一族、くぐつ一族の歴史、徳川家康替え玉説等々。
うーん、お勉強になります。
メインは、吉原を守ろうとする吉原者と柳生一族との戦い。
将軍のお墨付き「神君御免状」のもつ本当の意味は?
花魁・高尾、勝山と誠一郎との恋模様も見もの。
25歳まで山にこもっていた誠一郎は、良くも悪くも「いいひと」。
出会う人のため一生懸命になるが故に、逆に哀しい結果を生んでしまう。
”優しいてえのは悪なんだよ”
誠一郎を愛してしまったが故に、悲惨な最期を迎えてしまった勝山。
”主さんに惚れんした・・・”
たった三度の出会いでも、心に残る、想いが残るということもある。
恋に落ちる時ってそんなものですよね。。。
時代ものとしても恋愛ものとしても楽しめる見事な一冊。
続編『かくれさと苦行界』も気になるところ。
☆舞台版キャスト☆コメントは観劇後のものです。
松永誠一郎・・堤真一(鍛えられた躰、殺陣は見事。でも26歳には見えん。)
柳生義仙・・・古田新太(悪役がはまってます。)
幻斎・・・・・藤村俊二(台詞が危うい。別の意味で気になる)
勝山太夫・・・松雪泰子(体張ってます。巧い、綺麗、見事)
高尾太夫・・・京野ことみ(がんばってるけど、貫禄不足)
オススメ度:★★★★☆











